その言葉に私はものすごく動揺した・・・
だって、上本に告白する・・・
そう考えただけで、
私はすごく怖くなった・・・
好き・・・でもこの気持ち伝えられない・・・
伝える勇気がわいて来ない・・・
だって、振られた時の事を考えると・・・
したくてもできなくなるでしょ?
私はこの動揺を抑えようと、
正直なことを伝えることにした。
「分からない・・・そんな事考えてなかった・・・」
それを聞いた美鈴は少し下を向いてこう言った・・・
「あのね・・・私の耳に入ってきちゃったんだよ・・・」
「何が?」
と私は美鈴にたずねた・・・
美鈴はさらに下をむいてこう言った・・・
「細川と上本に・・・好きな女子たちが告白する予定なんだって・・・」
それを聞いて、私は固まってしまった・・・
「え?」
と思わずまた声が漏れてしまった・・・
上本に告白・・・
嘘でしょ?
上本と細川に告白?嘘でしょ?
そんな・・・それはすごくやばいよ・・・
もしかしたら、私と美鈴の恋が叶わなくなるってことでしょ?
美鈴は続けた・・・
「上本と細川に告白する子ね・・・三人ずつ位でね・・・」
三人?そんなに?
やめてよ、そんなの・・・
美鈴はまだ続けた・・・
「しかも、かわいい子でね・・・どうする?早百合?」
私は自分の鼓動が速くなっているのが、わかった・・・
私はなんとか口を開き、こう言った
「どうしようもないよ・・・まだ時間はあるし・・・ゆっくり考えよう・・・」
ふと、見上げた空は、私と美鈴の心など知らないような、青空だった・・・

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