「いや、悪くないけど・・・、でもあいつは、大変だぜ〜
学年でもトップクラスにかわいくて、勉強もできて・・・
性格もいいし、皆が狙ってるくらいだし・・・
逆にいえば、告られて無いのが不思議な位だよ」
と、全くという顔をしながら淳志は言った。
そうなんだよな〜あいつモテてるからな〜
俺なんかじゃ、相手にされてないだろうな〜
なんて考えつつ、淳志に反撃を仕掛けた。
「お前こそ、告られただろ?」
意地悪く言うと、淳志がふてくされたように、
首を縦に振った
俺はまだ続ける
「しかも、振っただろ?」
淳志は首を縦に振った。
「ほら見ろ!、お前も同じだろ〜
お前の心の中もあの人一人だろ?」
と俺が確認すると、淳志は、顔を赤くしながら
「悪かったな〜。」
と言って、目を泳がせた・・・
俺らは、さっさとトイレに入り、
用を済ませて、二人だけの話し合い場、
校庭の隅へと移動した。
ここなら、大きな声で話しても、
誰にも話を聞かれなくてすむから・・・
後ろは、山、横は体育倉庫人なんて通らないからで・・・・
二人で学校で話すのには、ここと決まっていた・・・
それ以外の時は、周りに聞かれないように、小言に近い状態でしゃべる約束になっている。
さっきの話の続きを、淳志に話した・・・
「あいつにも、結構いるみたいだよ・・・
なにせ、明るくて、やさしいし、なかなかかわいいし、
一番のポイントは、しゃべりやすいからだって。
同じく告れて無いのが不思議だな。」
淳志は眉をひそめて
「だって?誰から聞いた?」
「秘密だよ」
と俺が言うと、淳志はため息をついた・・・
「お互い厳しいですな」
苦笑いしながら言ってきた・・・
「そうですな〜」
と俺も苦笑いしながら返事を返した・・・・
「でも、そろそろこの均衡崩れるかもね、だろ?」
と淳志が言った・・・
俺と同じ事を考えていたので少しはびっくりしたけど、
まぁ長い間一緒に、遊んだりしてたら、
普通かな?何て思っていた・・・・

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