そんな事を考えながら、
私はゆっくりと自分の席に着いた・・・
上本とは席が、離れているので・・・
というより、学校で席が近くなったことなんて
そんなに無かった・・・
だから、学校で一緒にしゃべる機会がそんなにないから
ちょっと悲しかったりする・・・
席が近くだったら、学校でもしゃべりやすいのに・・・
そんな事を考えながら、ボーと座っていると
これまた幼馴染の一人、
杉本 美鈴、唯一の私の好きな人を
知っている人でもある
その美鈴が急いだように私の元にやってきて
耳元でこういった
「上本君、実は昨日あの洋香ちゃんに告られてたんだって!」
私はこれを聞いてびっくりした!!
だって、洋香ちゃんといえば学年でもかわいいことで知られてたからで・・・
しかも、美鈴ちゃんは学校でも情報通で知られてて、
ガセネタは、私の所には持ってきたためしがなかったから・・・
私の身体は細かく震えていた・・・
上本・・・OKしちゃったのかな?
お願い!OKしてないで!!お願い・・・
たった、「OKしたの?」
たったこれだけの言葉なのに、
この言葉が、とても遠く感じられた・・・
そして口にしたくなかったというよりも、口にしちゃいけない気がした・・・
だって、OKしたのなら私の恋は、
叶わなくなったのと同然だから・・・
ふと、上本の方を見た
いつもと変わらない顔をしている・・・
どうかお願い!!・・・
私は勇気を振り絞って聞いた
「上本・・・、OKしちゃったの?」
すると、美鈴は首を横に振って、こう言った
「それがね〜、OKしなかったんだって!
あの洋香ちゃんをだよ?!学年でもトップクラスにかわいいし、
性格も良いし、頭もいいのにね〜」
私は、ほっとして息をついた・・・
だって、まだ私にもチャンスはあるってことでしょ?
良かった・・・
また、ふと上本の方を見ると、いつもと変わらず友達としゃべっていた・・・
そんな姿を、見ると私はほっとしたのだった・・・

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