だって、好きな人にいきなり声かけられたらびっくりするでしょ?
私は振り向いてこう言った、
「いつも同じ時間だった?」
「あぁ、いつもこの時間だよ?気がつかなかったのか?」
笑いながら、答えてくれた人こそ
私の今好きな人であり、初恋の人でもあり、幼馴染の上本 一樹
これがまた、モテモテでライバルたくさん・・・
顔もなかなかだし、スタイルもいいし、運動できるし、頭も良いし、やさしいし
完璧だよね・・・
私なんか、その辺にいる女の子なのにさ〜
それに、この前も告白されたみたいだし・・・
もうすごくあせったけど、
上本付き合わなかったみたいで、私は少し安心していた。
まだ、私にもチャンスはあるのかな?
「全然気がつかなかった、でも上本だった毎日この時間じゃん!」
と私は上本に笑いながら言うと、上本は
「だって絶対遅刻しなくて、逆に時間が余らない時間だからね」
と笑顔で答えた。
幼稚園、小学校、と一緒に行っていたので
中学2年になった今でも、一緒に学校に行けることは、
私にとって朝焼けの景色を見るよりうれしいことだったのかも・・・
だって、好きな人と二人っきりで学校にしゃべりながらいけるんだもん、
ちょっとした、デートみたいだし・・・
そう思うと、頬が赤くなったのが自分でもわかった
「頬赤いぞ、寒いのか?」
私はこの言葉にドキッとした、
「うん、ちょっと寒いだけだよ、今日はちょっといつもより寒いね」
とごまかした、上本は
「そうか!ならいいけど・・・」
その後は、ゆっくり世間話をしながら
学校に向かって二人で歩いていった、
別に、もう周りの皆も慣れっこで私と上本が二人で歩いていても、
それがもう普通という感じになっているのか、
誰も冷やかしてこなかった・・・
でも、最初の方は冷やかされまくったけど・・・
その点では、幼馴染で良かったな〜なんて思ったりなんかして・・・
そんなことを考えたり、しゃべったりしているうちに、
学校についてしまった・・・
上本とは同じクラスだけど、ライバルがいっぱい来て、
ゆっくりしゃべってる状態じゃなくなるし・・・
だから、やっぱり登校の時の時間が楽しくて、うれしくて
短く感じてしまうのかな?