いつかあなたと・・・
ある、小高い山の上から見える朝焼けはとても綺麗だった・・・、
一度見たら、忘れることのできないこの景色・・・
霧がかかっているこの小さな町に、太陽の日の光が当たり、
霧でぼやけてさらに綺麗に見える・・・
そんなに、長い間この景色は見ることはできないけれど
しばらくしてから、見える朝焼けも綺麗だった・・・
冬になると、毎朝5時30分に起きてこの景色を見るのが、私の習慣になっていた
毎日、自転車で学校に行く時に上る急な坂道を登って、
少し行った所を下ると学校への道がある・・・、
坂の上で、自転車を置いて、今度は歩いて少し上に行くと
大体のところは山に入らないように、フェンスが張られているのだけれど
自転車を置いて少し上にあがった所には、
フェンスが破れている所があって、そこを毎日くぐって
山の頂上目指して、歩いていく・・・
最初のうちはきつかったけれど、毎年上っていると人間やはりなれてくる・・・
今では、楽に登ることができるようになった。
そして、毎朝この景色から元気をもらい
家に帰ってシャワーを浴びて
学校に行く・・・
それが私の日課だった。
今日も、いつも通り坂道の上に自転車を止めて
山に登り、日が出てくるのを待った・・・
今日の朝焼けは、今までとは違いとても綺麗だった・・・
今まで、何度も見てきたけれどこんなに綺麗に見えたことはなかった、
私はとても今日は良いことがありそうな気がしてならなかった・・・
だってそうでしょ?
あんなに綺麗な朝焼けを見ることができたのだから・・・
いつも通りシャワーを浴びて、汗を流して
朝食を食べて、学校に向かった・・・
この町は、町と呼べるほど発展はしていない、
簡単に言えば田舎・・・。
でもだからこそ、あんなにきれいな朝焼けが見える、
だから、私は特に都会には憧れはなかった・・・
いつも通り、学校への道を歩いていると、
後ろから声がかかった。
「相変わらずこの時間に、学校に向かうよな〜」
私はドキッとしたのだった・・・