私は、どれ程の間空を見ていたのだろうか?
いろいろな事が私の頭の中を駆け抜けた
それは、良い事でもあれば
胸が締め付けられるような悪いことも
容赦なく頭の中を駆け抜けた・・・
そんな事を、思いながら時計を見ると
5分も空を見ていたらしい・・・
今私は何をするべきなのだろう?
という疑問が頭を横切った・・・
クリスマスの日に勝負をかける・・・
だからといって・・・
いや、考えるのはよそう・・・
私は口を開いた
「私は、決めたよ・・・」
その言葉に美鈴は、
一度私のほうを振り向いてから、
また上を向きこう言った
「そう・・・決めたんだね・・・」
その声に戸惑いと、なぜか悲しさが見えた・・・
美鈴は、小さく呟いた・・・
「私も決めなくちゃな・・・」
私は空を向きながら口を開いた
「そんなに急がなくても、まだ時間はあるよ。」
「そうだね・・・、でも・・・」
「でも・・・?」
私は聞き返した・・・
けれども美鈴は、
「ううん、なんでもない・・・」
と言って考え込んでしまった・・・
その時だった、
私たちの耳にチャイムの音が届いたのは・・・


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